高校生の部活で始めた少林寺拳法。
基本で苦労したのが「順突き」なんです。
手突きになるし、拳にうまく体重を乗せられないし、思いっきり突いても大した威力が出ない。
素早く突っ込むように体を前に出しても、
前傾になり過ぎてバランスを崩してしまい。
突いた直後、何もできなくなる(虚になりやすい)。
なので逆突きの方が遥かに簡単な気がした。
最初からタメができているので、
入り身して膝腰肩の順で回旋させて体重を乗せれば威力のある突きを出しやすかった。
ボクシングの名選手ハメド・アリが残した言葉に「左を制すものは世界を制す」があります。
左とはボクシングの右利きの選手で、
構えている時の相手に近い方の手で打つパンチのことを指します。
ジャブというボクシングの中では、
基本中の基本動作でありながら最も重要なパンチ。
つまりジャブを巧みに操れる選手は、試合で負けることないという例えだそうです。
私はこれも少林寺拳法の剛法でも同じことが言えると思っています。
中段構えからの突きは最初は順突きを習うかと思います。
おそらく見習い拳士の方は、
威力のある順突きを打つためには、難しくて苦労していると思います。
それだけ足・腰・肩を巧みに操らないと強い順突きは打てません。
個人的に順突きは、
入り身した直後に順足に体重が乗るところで、膝をやや内側に向ける。
腰も同じ方向にやや捻り、肩を回旋させながら腕を伸ばし反対の腕は胸前に寄せる。
突く方の腕が伸び切ったと同時に拳をギュッと握る。
入り身すると順足に荷重がかかり、
前傾姿勢になるが、前に重心が偏り過ぎないよう体軸を崩さず、突く。
習い始めた頃は下手だった順突き。
今では突きの種類の中で一番リスペクトしていて、乱捕りでは多用しています。
私としては、1番当たるから。
ちなみに蹴りは、順蹴りが一番重要であると思っています。