ものには順序がある。
だから技を習う順序としての科目表がある。
と思う。
ただ私としては科目表は、
昇級・昇段するためのものに一番役立つような気がする。
単に武階に沿った科目表に従い、
技を教えれば良いとは私自身は全く思えません。
今、教えるべきこと、教えなくていいこと、があるはずと思います。
技の習熟度も人それぞれなので、タイミングもそれぞれ異なると思います。
なので教える順というのは、昇級昇段は別にして、
その人となりの「順番」が少なからずあると思っています。
ただし教える際に指導者が知っていることと、
できることを全て伝えれば良いというものではないと思います。
指導者が無理し過ぎない範囲で個人個人に合わせて技を教えるには、
技が武階別・武階順に縛られていない金剛禅の科目表の方が遥にやりやすい。
道院だから使うのが当たり前ですが。
私は門下生に対し、
乱捕りを行った際や護身として考え際に、
こういった時や状況ではどのように動けば良いか？
なという疑問や解決策を見つけたいときに関連性を持たせて「技」を実践的に教えるようにしています。
なので科目表は昇級・昇段する時に使えばいいと思っています。
本人が疑問を持った際、必要と思った時が一番学ぶ絶好の機会であると強く思いますから。
技を身につけていくには継続が大事なので、
「普段の修練自体が楽しい」と言うことが最も重要だと思い、科目表に通りにやることが得策とは思いません。
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